さて、今回がキヨシ社長最終回です。
当時お店ではシャンプートリートメントなどの商品も販売していました。
美容室ではごく普通のことですが、社長の販売方法はなかなか強引過ぎるものでした。
お客様に商品おすすめするというより、半ば買って頂くことが決まっているような雰囲気。
しかもポンプで購入させる、、、
もちろん商品を気に入って購入されるお客様もいらっしゃいましたが、あの押しの強さは自分には絶対出来ないし、今でも印象に残っています。
当時はまだ高校生だった私も、そんな社長のやり方を近くで見ていました。
忙しい時たまにお客様の施術に入る時も、その仕事ぶりが雑に感じる時もありました。
そんな社長でしたが、いつも同じ顔をしていたわけではありません。
普段はふざけた事を言ったり、スタッフを困らせたり。
でも本当にスタッフが困っているときには、全く違う表情を見せることもありました。
その違いは、高校生だった私にもわかりました。
高校3年生の秋。
父方の祖母が亡くなりました。
祖母の家で、ふと目に入った男性の後ろ姿。
なんか見覚えある。
社長でした。
弔問に来てくれてたんです。
驚きました。
その時交わした言葉は覚えていませんが、ただお参りしている後ろ姿だけは、今でも不思議なくらい記憶に残っています。
本当に色々な顔を持った人だったと思います。
理解できないことがたくさんあった。
それでも、あの人なりの気遣いや、人としての一面を見たことも事実です。
高校生だった私にとって初めて働いた美容室。
そこで出会った社長、キヨシ。
良いこともそうでないことも含めて、今でも忘れられない人のひとりです。
あれから30年。
今、どこで何をしているのでしょうか。
社長編は、これでおしまい。
次回からは、また少し違うお話を。

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